ポータブルトラックスケールの選び方
「ポータブルトラックスケール」について、本記事で徹底解説を行います。
記事を読み終わる頃には、あなたはポータブルトラックスケールについて一通りご理解いただることと思います。弊社製品に限らず、ポータブルトラックスケール選びにぜひお役立てください。
最初に理解すべきこと
ポータブルトラックスケールには、実は大きく「2つの異なる仕様がある」ことをご存知でしょうか?(安心してください。はじめは誰もご存知ないです。)
1.計量パッド2枚を用いて車軸毎の重量を計量する「軸重計仕様」
2. 計量パッド4・6.8枚を用いて一度に車両総重量を計量する「トラックスケール仕様」
ポータブルトラックスケールを軸重計として使うか、トラックスケールとして使うかで、使い勝手・計量精度が大きく異なります。納品後の切り替えは基本的に不可となるため、まずはここをしっかりと押さえてください。
軸重計仕様の特徴(手軽・安価)
軸重計仕様は計量パッド2枚構成のため、設置が非常にカンタンです。走行計量を行えば、計量パッド上を一定速度で通過するだけで車両重量が把握できます。さらに、計量パッド2枚のみなので、価格も抑えることができます。
ただし、車両によっては計量誤差が大きくなることがあります。(誤差3~5%程度出ることもあります。)
軸重計仕様で計量精度を高める場合は、ダミーパッド用いて静止計量(1軸毎に停止)を行う必要があります。
トラックスケール仕様の特徴(最高精度)
設置型トラックスケール(検定付き)と比較して遜色ないほど、極めて高い精度で計量可能です。
デメリットとしては、計量パッド枚数が多くなるので価格が上がること、また、車輪位置に合わせた計量パッド設置が手間なことが挙げられます。
ポータブルトラックスケール選定時のポイント
上記ポータブルトラックスケールの基本を踏まえた上で、さらに下記を考慮します。
計量パッドサイズ
小さいパッドの場合、持ち運びや設置が容易です。
パッドが大きければ、車輪を載せ易くなります。
また、軸重計仕様時幅900mm計量パッドを800mm間隔で設置いただけば、軽トラックでも乗用車でも10tダンプでも、計量パッド位置を変更することなく計量できます。
具体的な用途
一般的なポータブルトラックスケールは、計量パッドと指示器(制御コンピュータ)を一緒に使用することで総重量計算、計量レシート出力などが行えます。
しかし、自動車架装時の重量確認や計量頻度が少ない場合などは、指示器不要モデルにすることでさらに購入費用を抑えることも可能となります。
また、雨風の多い過酷環境での使用される場合は高耐久モデルがよい場合もあります。
許容ひょう量
軸重計仕様の場合は、軸重(左右2つの車輪の重量)を考慮します。例えば、1枚ひょう量10tのポータブルトラックスケールトラックスケールを用いる場合、左右2枚で合わせて20tまでの軸重量に耐えられることとなります。
トラックスケール仕様の場合は、ポータブルトラックスケール1枚のひょう量×枚数がそのまま許容ひょう量となります。
以上の点を考慮いただけば、あなたに最適ポータブルトラックスケールを見つけられるはずです。不明点は気兼ねなくご連絡ください。
当店では、お客様お一人、お一人のトラックスケールについてのご要望・ご質問に誠意を持って対応させて頂きます。
まずは、お電話/メールより気兼ねなく御見積依頼・お問い合せくださいませ。